穀物はけものを従える

主よ、おっしゃる通りです。でも仔犬も食卓の下で子供たちのパンくずにありつけます。

(マルコによる福音書7:28)

うちの犬の一番の好物は家で焼いたパンです。彼が最初に食べたのは畑で採れた小麦で焼いた自家製パンでした。

最初の一口でうちの犬はびっくりした様子でした。先祖の狼は決して食べたことのない未知の食物ですから。

私がパンを食べる時はそばに居て見つめています。欲しいかと聞くとしっぽを振って伏せまでしてねだります。パンにありつこうと必死です。見ていて思わず笑ってしまうほどです。

ここでちょっと考えてください。犬は穀物を食べられるでしょうか?

もちろんパンにしたら食べられます。しかし犬には草木の実をすり潰す歯がありません。あるのは肉を切り裂く尖った歯だけです。

元々消化できない穀類からパンは出来ます。パンは犬にとって麻薬のようなものです。ヒトはとんでもないものを作ってしまいました。

もしかしたらパンにありつけたから犬は人のお供になったのかもしれません。

そう言えば桃太郎もキビ団子で犬、猿と雉を家来にしました。サルやキジにとって吉備団子も麻薬のような食物と言えます。

現在は多くの家畜が穀類で飼われています。人類は穀類で他の動物を従えているのです。穀物は人類の糧に留まりません。

犬には肉を噛み切る歯しかないと書きました。いっぽう我々人類は親知らずも入れると20本もの臼歯があります。

もし太古の人類が肉食動物だったら歯はすべて犬歯のはずです。ところがヒトの歯の半分以上は臼歯です。

ということは人類は雑食性だった。しかも主に草木の実を歯ですり潰して食べていたことになります。

狩猟民族は実際は草木の実などを採集して主に食べています。だから狩猟生活は正確には採集・狩猟生活と呼ぶべきです。

もしヒトが肉食動物だったら万物の霊長にはなれなかったのではないでしょうか。

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