早く穫れればいいのか

(稲の育苗箱)

五月の連休はSNSなどで田植えの話を聞いて驚きました。私が(田植え同様に)陸稲の苗を植えるのは梅雨の間で半夏生(はんげしょう、今年は7月2日)までです。

今ごろの稲の収穫は10月10日あたりまでです。早すぎると思います。

稲だけではありません。こちら島原ではスイートコーンは4月にもう開花しています。トンネル栽培が行われているのです。トウモロコシは霜が降りなくなってからやっと種が蒔けます。こちらでは4月初旬くらいです。

今は暖房用の重油やビニールなどの石油で出来た資材のおかげで促成栽培ができます。

しかも石油で動かす農機で田畑を耕します。耕されたばかりの軟らかい土地で作物は早く伸びます。

そのため今頃の作物の「旬」は昔より早いです。

確かに採れたての「旬」の作物が早く頂けるのは嬉しいでしょう。でも季節感は保てるでしょうか。

もし今年の気象が例年と違うなら作物の育ち方や味に予兆が出るのでしょうか?

私達は石油を注ぎ込まれた作物で生きています。

我が国は石油のほぼ100%を輸入に頼っています。現在の農家は石油にべったり依存していることになります。もし石油が止ったら私達はどうなるのでしょうか?

稲はまだ暖かいうちに収穫されたらまた穂が出て実ります。その実はイノシシや鹿などの害獣を呼びます。早く収穫するのは理にかなっているのでしょうか?

耕耘機で耕された土地は大雨で容易に土が流されます。これは一種の環境破壊です。

私は自給自足の生活はできていません。なので穀物や野菜をお店でも買います。そのときはいつも作物の生産者に感謝します。

でも…作物は早く出来るほど良いのでしょうか?

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