穀物の名前

(レッドファイフ小麦)

昨日のブログで「名前」について書きました。折角の機会なので穀物の名前について語ろうと思います。

稲は実を米と呼ぶのが興味深いです。他の穀物は株も実も同じ名前なので。

冬に育てるイネ科の穀類を麦と呼ぶのも面白いです。英語ではwheat, barley, oat, ryeなどと色々な名前で呼ぶからです。

世界的には小麦が大麦よりも重要な穀物です。

一方わが国では文字から推察すると大麦が小麦より重要だったようです。大麦はコメ同様に炊いて粒で頂けるからでしょうか。

燕麦(えんばく)は何故「つばめむぎ」と呼ばれないのか不思議です。野原に実る近縁の雑草は「からすむぎ」と呼びますから。

「ツバメムギ」の方が実の形を想像しやすくて親しみやすいのにと思います。

粟(あわ)と黍(きび)は昔の国名にもなったのが面白いです。阿波、安房や吉備の国があります。

沖縄の酒「泡盛」の語源に粟で作られたから「粟盛」という説があります。

でも昔の仮名遣いではそれぞれ「あわ(泡)」「あは(粟)」と書きます。元々は発音が互いに違います。

だからこの説は間違いではと個人的には思います。もしそうでなければ「あわもり(アームリ?)」と呼ばれたのはけっこう最近の事かもしれません。

稗(ひえ)は冷害に強いからこの名前が付いたと言われます。文字では「卑しい禾(のぎ)」と書かれてかわいそうです。

もろこし(こうりゃん、ソルガム、ソルゴー)はもろこし(唐土、シナ)から渡来したからこの名前が付いたそうです。とうもろこしは「唐唐土」なのでしょうか。

でも他の植物でもそうですが原産地や渡来元の地名はけっこう間違いが多いです。例えば「唐」辛子はアメリカ大陸が原産です。

キヌア(キノア)はユーチューブで米国あたりからの動画を見ると「キヌヮ」と発音されるようです(“KEEN-wa”と2音節。”KEEN”にアクセント)。

学名はChenopodium quinoa (ケノポディウム・キノア)と言います。Chenopodiumはギリシャ語の「ガチョウの足」に由来するようです。葉の形が似ているからでしょうか。

ちなみに雑草のシロザはキヌアの近縁種(属が同じ)です。シロザの葉もガチョウの足に形が似ていますね。

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