陸稲とガネブ

ガネブ(野生ぶどう)。

今日は半夏生(はんげしょう)です。昔はこの日までに田植えを済ませる習慣がありました。私も例年は守っています。でも今年は空梅雨もあったので陸稲の植え付けは延ばしました。

天気予報サービスにより今日の予想天気はバラバラでした。結局はひねもす晴でした。育苗箱も乾きました。それで陸稲の植え付けは遠慮なく延期しました。

昨日までの陸稲の植え付けと連日の蒸し暑さで疲れが出ました。今日は午後まで休養を取りました。畑の作業は気が向くまま軽く済ませました。

さて今日は何を書こうか…

あなたは日本の夏は好きですか? 私は蒸し暑いのだけは苦手です。ただ暑いだけなら40℃を超えても大丈夫です。南オーストラリア州や南アフリカの西ケープ州ではそうでした。

どちらも地中海性気候です。あの気候が私にはベストです。夏場からっとした所に住みたいです。しかし何年かは日本で生き延びねばなりません。

生き延びる術(すべ)は…畑にあります。

1つは日本の野生葡萄です。我が国には十数種の野生ぶどうが自生しています。こちら島原にはガネブと呼ばれる葡萄が自生します。正確な和名は「エビヅル、キクバエビヅルおよび/またはそれらの中間種」です。

実は直径1センチ前後と小さいです。しかし立派なブドウの実が成ります。しかもワインが作れても全くおかしくない葡萄です。

ワイン用の葡萄はヴィニフェラ種という欧州ぶどうです。これは雨の多い日本では育てにくいです。

一方わたし達が果物として食べる葡萄はアメリカ系の葡萄です。これでワインを作ると「狐臭」と呼ばれる臭いができます。ワインの醸造には向きません*。

* 日本では臭いを気にされない方々も結構いらっしゃいます。

日本の野生葡萄で満足なワインは作れないと聞いたことがありません。ならば作ろう。ということで私は畑でガネブなどの野生葡萄を栽培しています。これが私の本業なのですが…ワインの試作はいつになるか分かりません。

ガネブはワイン用の葡萄に姿が似ています。だからガネブを見ていると自分がワインの産地にいるような気がしてほっとします。

もちろん日本に自生するので日本の蒸し暑い気候や梅雨に適応しています。ガネブを見ると蒸し暑さを乗り切れます。

梅雨や日本の夏に見ると元気になる植物がもう一つあります。陸稲です。やっと穀類の話題になりました。

おかぼも稲です。稲はやはり水気が好きです。乾いた夏の土地では水が確保できない限り栽培が難しいです。

しかし我が国には梅雨があります。梅雨におかぼを植え付ければ梅雨明けまでに地中にじゅうぶん根を張れます。あとは不耕起なら日照りでも育ちます。

過去の記事にも書きましたが稲は本来たくましい植物です。梅雨と夏に元気に育つ陸稲を見て私はいつも元気を貰っています。

将来わたしが乾いた夏の土地に移れたら、ガネブと陸稲が恋しくなると思います。

あなたが蒸し暑い季節に見ると元気が出る植物は何ですか?

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コメント

  1. 柳田国男 より:

    私も三重県でエビヅルを栽培しています。2年目です。
    美味しいワインができることを夢見て頑張っています。
    頑張ってください。