(けさ焼いたほぼ全粒粉のパン)
もう白状すべき時でしょう。
おにぎり、お寿司、焼肉、鍋料理、牛丼…あなたの好きな料理や食べ物はありますか?
私は…どれも苦手です。握れるお米、醤油、味噌、脂のある肉が実はだめです。そのうえ健康のためデンプン質と肉類は一緒に頂きません*。
* 胃腸に負担が掛かります。消化のし方が違うからです。
日本に居られないじゃないかとあなたは驚き呆れたのではないでしょうか。実際わたしは料理や食事は海外の方が楽です。
我が国では輸入食材がたくさん買えます。しかしほとんどは当たり前ですが日本人の口に合ったものです。長い粒の米などはなかなか自由に手に入りません。
無いなら作れないか…それが私が穀物自給を始めた大きな理由の一つでもあります。せっかく畑を借りましたし。
あなたの穀類の好みや調理法は私とは大きく違うと思います。それでも栽培や調製のやり方には共通することが多いはずです。あなたに何か役立つかもと思いながらこのブログを続けています。
さて私が作りたい穀類は次の通りです。
おかぼはインディカと熱帯ジャポニカです。そしておむすびが結べない米です。
内地米の温帯ジャポニカよりも猛暑で実りやすい特長があります。寒さに弱いですが九州は暖地なので問題ありません。
精米は温帯ジャポニカの方が楽です。米粒が硬くて幅広いですから。だから栽培や調製法はかなり参考になると思います。
小麦は製パンできる品種が主です。
製粉は細かく粒を砕きながらふるってふすまを(できるだけ)除く原始的なやり方を選びます。市販のような白い小麦粉は工場がなければ作れません。しかも血糖値を急上昇させる(高GI)なので作りません。
もっとも人は白い粉が好きですが…何か想像しましたか?
大麦は麦飯で食べられる品種を優先します。皮が取れる裸麦です。皮麦は育てません。
国内の新しい品種は選ばないと思います。これらの麦は米に少量まぜて食べる用途です。単独で頂くには繊維質が多すぎます。
二条麦のような粒が大きい品種がありがたいです。私は機械がないので精麦がほとんどできません。粒が大きければ相対的に皮が少ないです。精白できないときは有利です。
燕麦はハダカエンバクを栽培中です。無事に実が採れれば砕いたり潰したりしてオートミールを作りたいです。
ライ麦も育てています。「裸麦」なので脱穀と皮とりは楽な方です。ライ麦パンを作りたいです。普通のパンとちがって膨らみません。なので新しい製パン機か他の調理具・調理機を買うでしょう。
トウモロコシはポップコーンがメインです。調理が楽です。粒も硬いので保存が容易です。交雑すると実の質を落とします。なので品種はほぼ1つしか選びません。
家庭菜園で作るトウモロコシはほとんどがスイートコーンです。あれは野菜です。私は作りません。
ただし栽培方法は参考にするかもしれません。スイートコーンは実を甘くするため土寄せなどのおまけの作業があるそうです。ポップコーンに利用したら爆ぜやすい「豆」がたくさん採れたりするかもしれません。わかりませんが。
蕎麦は春はもう作りません。収穫がほとんどありません。それに梅雨で実を乾燥させるのが難しいからです。
小麦に準じた調理法をやります。パンやクレープなどを作ります。そば打ちやそば切りはしません。
アマランサスは栽培は続けます。しかし実が糯(もち)です。私の好みではありません。なので少量つくります。
キヌア!これはパラリとして私のお気に入りの食感です。炊飯器で普通に炊けます。調理が楽です。しかも冷えてもけっこう食べやすいです。
茎が弱く風雨で倒れやすいです。栽培方法を検討中です。もしかしたらシロザやコアカザなどの雑草と交配・育種も試みるかもしれません。
製粉した穀類からは主にパンを作ります。粉にはふすまなどが多いです。製麺は難しいのでまず作りません。パスタ作りはトライしたいです。
収穫してから調理の手前までは水洗は極力さけます。乾かなくて穀類を傷めるリスクがあるからです。特に雨の多い九州ではリスクが高いです。
(こちら島原では降水量が年に2200ミリもあります)
水を使う調製法で一つだけやりたいことがあります。パーボイルです。籾を水や湯に漬けてから蒸して乾かして摺る工程です。ヒエの黒蒸し法と同様だそうです。
(実は日本でも昔やっていたりします)
粒の弱い米でも精米しやすくなります。食感がまるでパスタのようで私の好みですし。
あなたはどんな穀物を育ててどう調理したいですか?