インディカ米との出逢い

私は長粒種の米が大好きです。幸運にも海外で外米を何度も炊いて食べられました。そして今は穀物を自給しています。それらがきっかけで稲や米の世界の広さや奥深さを知ってしまいました。

イネやコメの話は私の「外米」との出逢いについてから書くと始めやすいと思いました。

私が粒の長いインディカ米を知ったのはたぶん小学生の頃です。当時わたしは図鑑を眺めるのが好きでした。学校の図書室で農作物の図鑑を見て米にはジャポニカとインディカがあると知りました。

インディカ米は日本人の味覚に合わないと図鑑には書いてありました。しかし実際に食べなければうまいかまずいかは分かりません。私はインディカ米はどんな味なのか想像する他ありませんでした。

私が子供の頃は食管法のため外米の輸入が禁じられていたからです。

確か中学生の時です。父の知人がアメリカ旅行の土産に現地の米を買って来ました。アンクル・ベンというブランドのロンググレインとワイルドライス(Long grain & wild rice, original recipe)という味つきで早く炊けるご飯です。

興味津々でパッケージのレシピ通りに作りました。でも加工された米なのでコメ本来の味が分からず残念でした。

ちなみにワイルドライスは稲ではなくマコモの仲間です。当時は黒くて棒みたいなものがそれと分かりませんでした。加工品でもまだ硬かった気がします。

1992年の年末から翌年の始めに南アフリカを旅行しました。初めて機内食や食堂の米料理を頂きました。正直いって自分で炊いたらもっと美味ではと思いました。でもツアーだったので自炊などできませんでした。

1994年。前の年の米の不作が元で「タイ米」が輸入されました。初めてインディカ米を炊いて食べたら(私には)美味でした。何十キロも買って食べて太りました。

(この年の「米騒動」についてはいずれ改めて書きたいと思います)

しかし少し物足りなかったです。南アで食べた米はもっとパラパラしていてあちらの米がより好みでした。海外のいろんな米をもっと食べたいと思いました。

後で分かりましたがその南アの米は「パーボイル米」でした。

パーボイル米とは籾や玄米をいちど水に漬けて加熱・乾燥させた米です。糠の成分が米粒に染みこむので黄色っぽくてパスタのようにパラパラします。日本人でこのお米を好む人は数えるほどかもしれません。

でも私はこんな(日本では)変わった味覚を持っていたから米の世界の奥深さに触れられたのかなと思います。

次回は留学や海外の滞在先でのコメ事情について書こうかと思います。

インディカ米についての読み物はサタケの技術情報誌TASTY37巻(pdfファイル)が特にお勧めです。

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